遂にタイで選挙が行われる?!民政への移行はスムーズなのか?

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いよいよ3月24日にタイの下院の選挙が行われる予定になっています。この選挙が行われることが決定するまでは、選挙の日程がたびたび延期され、軍事政権が長く続いていました。

遂に、タイで選挙が行われますが、民政への移行はスムーズに行われるのでしょうか。

そんな迷走を続けているタイの政局についてご紹介します。

タイのイメージってどんな感じ?

微笑みの国

タイの選挙についてご紹介する前に、皆さんにとって、タイのイメージってどんなものでしょうか。やはり、「微笑みのタイ」でしょうか。信仰深い仏教徒の国、それとも、ビーチリゾートのイメージでしょうか。

世界でも有数の観光立国のタイではありますが、政局は常に不安定な状況が続いていました。微笑みの国ではありますが、利権争いによる迷走が長い間続いています。

ここまでは、軍事政権で力業で抑え込んできましたが、民政移行の声は日に日に大きくなり、いよいよ民政移行に向けて選挙が行われます。

これまでのタイの政局をサクッとご紹介!

タイ選挙デモ

ここでは、これまでのタイの政局をサクッとご紹介しておきましょう。

タイの政局は、たびたび軍事クーデターが起きて、軍政と民政を繰り返してきた歴史があります。

2006年9月の無血軍事クーデターでは、タクシン・チナワット首相がタイを追われる身となり、それ以降、タイには戻れずにいます。
その後、選挙にてタクシン派のサマック政権が、さらにソムチャイ政権が樹立するも、ソムチャイ政権の際には反タクシン派の黄シャツがスワンナプーム空港やドンムアン空港を占拠して空港閉鎖という事態に追い込まれました。

その後、タクシンの妹であるインラック政権が誕生したのはいいものの、憲法裁判所の判決により失職したことにより、プラユット陸軍司令官が戒厳令を発令して、軍事クーデターにより軍事政権が誕生して今に至っています。

タイの選挙が決定してからもドラマがあった?!

タイ選挙ドラマ

タイの選挙が決定してからもドラマがあったのは、ご存知でしょうか。タクシン派の政党のひとつであるタイ国家維持党が、なんと、現国王のワチラロンコン国王のお姉さんであるウボンラット王女を首相候補として担ぎ上げるという奇策に打って出ました。

このニュースは、あっという間に世界中に広がり、その動向に注目が集まりました。

すると、すぐさま、ワチラロンコン国王が「王家が政治的権利を行使することは不適切」という談話を発表し、翌朝にはウボンラット王女の首相候補を断念することになりました。

ドラマはこれだけでは収まらず、ウボンラット王女を首相候補として担ぎ上げたタクシン派の政党のひとつであるタイ国家維持党が、タイの最高裁判所によって、解党命令が出されました。

タクシン派の政党にとっては、かなりの痛手になり、タクシン派のタイ貢献党とアピシット党首の民主党、プラユット暫定首相を担ぐ国民国家の力党の三党がメインで議席を奪い合うことになります。

タイの政治への国王の影響力

タイ選挙国王

タイの国王は国家元首でもあり、タイ王国軍の総帥ということもあり、国王の言動は政局にも影響を与えることになります。

ラマ9世のプミポン前国王は、たびたびの政治の混乱を収めてきたことは記憶に新しいところではないでしょうか。

今回のウボンラット王女を首相候補として担ぎ上げたことに対しても、ワチラロンコン国王が談話を発表して収めています。

タイの国民は今でもタクシン派?!

タイの国民は今でもタクシン派かどうかという問いには、タクシンの影響はだいぶ軽減されているのではないだろうかというのが実感としてはあります。

確かに、バンコクのタクシーなどに乗ると、タクシーの運転手は口々にタクシン政権のときは良かったという方が多いですが、田舎では、だいぶタクシンの影響力は薄くなっている感じがします。

それでも、まだまだタクシン政権によるバラマキ政策を良しとする人も多いことも事実です。

軍政から民政への移行はスムーズに行われるのか?

今のところ、国民の声は、首相にはプラユット暫定首相をということが多いのも事実です。

法改正によって、軍事政権に風が吹きやすくなっているのも事実で、3月24日の選挙の結果が楽しみです。

大方の予想では、プラユット暫定首相が首相に就任して、民政という着ぐるみを着た軍事政権が続くのではないでしょうか。

政治的には安定感があるかもしれませんが、経済が良くなるかについては見ていく必要があるでしょう。

タイの選挙で注意すべき点とは?

3月24日に予定されているタイの選挙で注意すべき点がいくつかあります。

まずは、選挙に絡んだ禁酒日が設定されています。タイでは選挙日やその前日などが禁酒日に設定されます。

選挙日だけではなく、不在者投票日についても同様になります。

そのため、3月16日18時から3月17日24時までと3月23日18時から3月24日24時までが禁酒日となるので、この日程でタイに来られる方は要注意です。

ゴーゴーバーたバービアなどもご多分に漏れず、閉店となっているので、夜遊びをメインにしている方が地獄の2日間となります。

タイの国民は一致団結して次のステージへ!

いよいよタイの選挙が決まり、タイの政局も山場を迎えることになります。

選挙結果がどちらに転んでも、タイの国民は一致団結をしてタイという国を次のステージへと上げていく必要があるでしょう。

ライター紹介
川島剛

タイの田舎で自給自足を目指しています。「五十の手習い!タイの地で足るを知る」を執筆中!http://phoophiang.com/

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世界中の人が観光したい国、タイで気付けば16年間ガイドとして日本人を楽しませてきました。
もっと日本人を楽しく、元気にさせたい!!予算、スケジュールと相談しながらお客様に合わせたプランを計画し、忘れられない思い出を提供したいと思っています。
さあ、バンコクタニヤで男を磨きましょう!!タイを本気で楽しみましょう。
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